仕事中に水分補給を行う上での注意点

水分補給を怠ると、かえって仕事のパフォーマンスは減退します。
乾燥した気候や高温多湿な労働環境では、普段よりも喉の渇きを覚えやすくなります。
喉が渇いたまま放置すれば、脱水症状に至ります。
仕事上のケアレスミスが増えるだけではなく、重い脱水症状に至れば、最悪救急車で緊急搬送される事態になります。
熱中症のリスクが社会的に認知され、室内でも脱水症状に至る危険性がある、という見方が広がっています。
そのため、数多くの労働現場において、仕事中の水分補給が普通のことであると認められ始めています。

ただし、職場での水分補給には、いくつかの注意点があります。
まず最初に気を付けたいのが、飲む場所です。
いくら自由な水分補給が認められている職場でも、いわゆるクライアントや訪問者の前で、持参したボトルを何の断りもなく飲み始めるのはよくありません。
基本的に水分補給は、人目につかないバックヤードや従業員専用の部屋などで行うべきでしょう。

また、デスクワーク中の水分補給の際も要注意です。
デスクの周辺には、様々な電子機器や書類が置かれていることがあります。
マイボトルやタンブラーで水分補給をした後は、必ず中身がこぼれないように蓋を閉めるなどの気配りが大事です。
うっかりデスクの上で水の入った容器を倒してしまえば、高価な業務用パソコンや大切な書類が濡れてしまいます。

カフェインを多く含む物も避けるべきだといわれています。
コーヒーや紅茶などはカフェイン量が多く、利尿作用が強く働きます。
せっかく水分補給しても、トイレで大量の水分を出してしまっては本末転倒なので、スポーツ飲料やカフェインを含まない麦茶などを飲むとよいでしょう。