仕事中の水分補給は、体力を使うガテン系だけでなく、乾燥しがちなオフィス勤務であってもごく自然に行われています。
しかし、実際に喉が乾いたと感じてから水分補給を行うことは、必ずしも適したタイミングとはいえません。
なぜなら、喉が渇いたと感じる時点で、既に軽い脱水症状に陥っている可能性があるためです。
夏場や体力を使う仕事中は、汗と共に体内の水分が発汗作用により外へすぐに出てしまいがちです。
体重の1%水分が体内から減少しただけで喉の渇きを感じることになるので、喉が渇いたと感じる前に、こまめに水分補給を行うことが理想的だと考えられています。
そのため、社内での仕事中の水分補給について、科学的根拠を基にした適切なルール作りが求められています。
仕事中に水分補給を行うと、サボっていると思われてしまう時代がありました。
実際には軽い熱中症が発生していても、仕事中だからという理由で水分補給をしなければ、仕事の効率が落ちる原因になってしまいます。
そこで、暑い季節ほど、仕事中であっても会社内で基準を決めて水分補給を積極的に行うようになりました。
ただし、水分補給を行う際に忘れてはならないポイントは、汗で不足しがちなミネラル分として塩分が欠乏しやすいという点です。
水分補給を行う際の飲料には、夏場の暑い時ほど塩分を入れておかなければ、かえって体内から水分が放出されてしまいます。
血液中の塩分量も不足した分だけしっかり摂取できるよう計算した上で、水分補給することが大事です。